『できるだけおっぱいで』と思っている人へ 母乳育児成功の秘訣5箇条
赤ちゃんが産まれて
『母乳で育てるのが1番いい』
そんな言葉を耳にしたことがある人は
多いのではないでしょうか?
母乳育児がいいとは知ってて
母乳育児育児で我が子を育てたい
と思っているお母さんはたくさんいます。
しかし
なかなか赤ちゃんが上手に吸ってくれないし
体重の増えがよくなくて
ミルクを足すようになった
というお話もたくさん聞きます。
今回は
母乳育児で育てたい方達にとって大切な
『母乳育児成功のための秘訣5箇条』
をお話します。
この記事を読むことで
我が子をおっぱいだけで育てることに
つながる秘訣を知ることができます。
それにより
育児に自身を持てるように
なるでしょう。
反対にこの記事を読まないと
母乳で育てられないのは
自分のおっぱいがでてないせいだと
自分を責めることに繋がり
育児に対して自信を持てなかったり
母乳が出なくなる可能性があります。
おっぱいを上手く飲めない原因は
ズバリ
赤ちゃんの口が
十分に大きくあけられずに吸ってしまい
浅く吸って疲れてしまっている
可能性が大きいことです。
浅いと
おっぱいが出る量も減ります。
そのため
十分な量を飲めずに
満腹になる前に疲れて
眠ってしまうことが増えるのです。
これを続けていると
おっぱい自体も外に出す量が減るので
母乳の分泌量自体も減ってしまうことに
つながります。
それでは
母乳育児成功のための秘訣5箇条をお伝えします。
1.しっかりお口を開けるのを待って
赤ちゃんを連れてくる形で
深く吸わせる
まずはこれが一番大切です。
赤ちゃんがあくびをしたときのような
120%口を開けた時に
大きなハンバーガーを食べるように
吸わせると
深くおっぱいを飲みやすくなります。
赤ちゃんも楽を覚える方が早いので
口が十分に開いてなくても
飲めるを覚えると
なかなかお口を大きく開けてくれなくなります。
なので産まれてすぐから
『お口開けないと飲めないよ』
を教えていくんです。
また
吸わせる時にお母さんから赤ちゃんに近づくと
猫背になりやすく
より浅くなります。
お母さん自身は胸をはって
赤ちゃんを連れてくる方が
深く吸いやすいのです。
2.赤ちゃんの首や肩の筋肉を
柔らかくする
赤ちゃんによっては
首や肩の筋肉が硬くなってることで
口を大きく開けられなくなってる場合もあります。
首や肩の筋肉は口周りの筋肉につながってます。
そのため首・肩が硬くなると赤ちゃんは
お口をあけたくても
開けることが難しくなります。
うつ伏せ寝を入れたり
おもちゃや声で誘導して首を動かすような
追視をさせたり
首や肩をお母さんの手で優しく
温めてあげると
筋肉も柔らかくなりやすいです。
3.時間や回数にこだわりすぎず
赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませる
産後入院中に
病院やクリニックで
『3時間ごとに飲ませましょう』
『5分ずつ飲ませましょう』
『10分ずつ飲ませましょう』
と言われることが多く
それを忠実に守って
飲ませる回数や時間に
とらわれすぎている方も
多くいます。
赤ちゃんはロボットではないので
その都度飲む量もお腹の空き具合も
違います。
そして母乳は90分で消化してしまうので
3時間も空かずに
赤ちゃんが母乳を欲しがることも多い
のです。
特に生まれて1ヶ月までは胃の大きさも小さいので
すぐ母乳を欲しがります。
この時期母乳だけで育てているお母さんは
1日20回以上授乳していても
普通なのです。
逆に刺激が少ないと
おっぱいが母乳作らなくていいんだ
と認識してしまうこともあるので
生まれて1ヶ月までは
少なくとも8回以上は吸わせましょう
4.正期産〔37週から42週未満〕で
出産の場合
母乳分泌が軌道に乗るまでの間
体重が減ってもいいように
蓄えて生まれてくる
赤ちゃんは妊娠36週までに
生まれて生きていくための機能は
ほぼ出来上がってきます。
そして37週からは生まれて数日
母乳をたくさん飲まなくても
生きていけるための水筒とお弁当を
蓄えていきます。
そのため
生まれて数日は体重が減るんです。
この体重減少が生まれた体重の-10%までは
正常範囲です。
生まれて母乳の分泌が軌道に乗るまでに
母乳をたくさん吸わせることで
分泌量は増えていきます。
逆にこのタイミングで
ミルクをたくさん足してしまうと
赤ちゃんは寝てしまい
吸わせる回数が減って
母乳分泌が増えません。
この時期にミルクを足しすぎないことも
大切なのです。
5.哺乳瓶と併用することで
乳頭混乱を起こし
吸わなくなることがある
お母さんの乳頭と哺乳瓶とでは
柔らかさも分泌の仕方も違います。
哺乳瓶では
簡単に吸ってミルクが出てきます。
逆に母乳を吸うためには
大きく口を開けて顎をしっかり使って吸啜する
必要があります。
この違いによって
両方飲んでる赤ちゃんは
混乱を起こして母乳を飲まなくなる
可能性があるのです。
それでは
お母さん達がわかる
しっかり母乳が飲めてると判断できる
基準をお伝えします。
-
1日に排尿6-8回たっぷりある
飲んだ分の水分は排尿されていくので
1日に6-8回以上排尿があれば
大丈夫なことが多いです。
授乳の前後に毎回おむつが濡れているなら
このくらいの回数出てるでしょう。
-
排便が1日1回以上ある
赤ちゃんの排便習慣によっては
2-3日に1回ペースの子もいますが
これは小さな体内に老廃物を
貯めたままの状態なので
できれば
1日1回は排便がみられるように
なることをオススメします。
そのためには
お母さん自身が水やタンパク質を
しっかり摂っていることも
とても大切です。
また1日1回排便が見られないときは
お腹のマッサージや
肛門刺激をしてあげても良いでしょう。
-
手足を大きくバタバタして
しっかり泣いてくれる
本当に母乳の量が足りずにいると
ぐったりして泣かなくなります。
生き生きと遊んだり笑顔がみられたり
そしてしっかり身体を大きく動かして
泣いてくれるということは
母乳が足りて
そのエネルギーが使えている証拠です。
-
体重が25〜30g/日ほどで
増えていること
産後3ヶ月くらいまでは
1日の体重増加が25〜30g見られる場合は
母乳が足りてると
判断されることが多いです。
その後は
体重の増えも緩やかになるため
成長曲線の範囲の中で
体重増加が見られていれば
母乳は飲めています。
しかし
赤ちゃんによっても個人差があるため
かならずしも1日の体重増加が25g未満でも
成長曲線のギリギリをいってたとしても
母乳が足りてるケースもあります。
この場合は
母乳栄養に詳しい助産師に
相談すると良いでしょう。
-
身長がのびている
成長曲線にそって
身長が伸びているのでしたら
母乳で足りてます。
しかし
これもあくまで目安です。
一人一人個性があり
お父さんお母さんの遺伝子によっても
異なります。
体重(Kg)÷〔身長(m)×身体(m)〕
で出すことの出来る
カウプ指数で16〜18未満であれば
順調に成長していると判断できます。
例えば
3ヶ月で体重6kg 身体60㎝の場合
6÷〔0.6×0.6〕=16.6
となり順調と判断できます。
いかがでしたか?
・赤ちゃんを連れてくる形で
深く吸わせる
・首や肩の筋肉が硬くなってることで
口を大きく開けられなくなってる
・時間や回数にこだわりすぎず
赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませる
・母乳分泌が軌道に乗るまでの間分
体重が減ってもいいように
蓄えて生まれてくる
・哺乳瓶と併用することで
乳頭混乱を起こし
吸わなくなることがある
ということを知っておくことは
母乳育児を成功させるためにも
とても大切なことになります。
そして
今すでに授乳しているお母さんであれば
まずは大きなお口で深く飲ませることを
意識してみましょう。
それだけで
赤ちゃんが一度に飲める母乳の量が
違ってきますよ。
母乳育児成功のための秘訣5箇条を
しっかり読んで知識を知っておくと
この5箇条を意識して
授乳することができます。
意識すると
安心して授乳することができ
母乳育児が成功しやすくなるでしょう。